ジョニファー・ロビン参上


 マイナポイントが手に入ったので、かねてより欲しいと思っていたものを買った。
 こちらである。
 

 なかなかセンセーショナルな写真で驚かれたことと思う。
 マネキンである。
 男性の、上半身を中心とした、頭なし、腕なし、腿までのタイプ。いろいろ吟味した結果、これにした。組み立て式ではなく、立たせるための棒のようなものもない。そのまま置いて使うものだ。これ自体の高さは100センチほどだが、頭と脚があれば、おそらく僕よりも身長は高いと思う。販売ページの画像よりも実物はガタイがよかった。特に胸筋。
 ところでなんでこんなものを買ったか、といえば、主にショーツ撮影用だ。これまで、平置きした状態の画像を、Googleブログが受け付けてくれないばかりに、丸めた状態での画像をアップしてきたが、どうも作っている物の魅力が十分に表現できていない気がして、忸怩たる思いだった。さらには、まだその予定はないが、そのうちあわよくばショーツも販売できたらいいな、という魂胆もあり、マネキンがあったほうがいろいろ捗ると思ったのだった。
 販売ページの商品寸法を見る限り、僕の体よりもひと回りからふた回りほど大きく、自分用に作ったショーツが穿かせられるか不安だった。不安のあまり、同シリーズの女性マネキンのほうが寸法的には近かったので、こっちのほうがいいだろうかとファルマンに相談したところ、ファルマンはこの話題に関して全体的にすごく忌々しそうな顔をしながら、てめえのパンツを女性マネキンに穿かせたらそのままただの女の子用パンツにしか見えねえよ、という要旨の指摘をしてくれて、寸でのところでそれもそうだと思いとどまった。
 結果として、ゴムの伸縮範囲内だったため、無事に穿かせることができた。


 穿かせることができた以上、男性マネキンにして本当によかったと思う。なんてったって股間の膨らみである。もちろん「股間若衆」でいうところの曖昧模っ糊りなので、物足りなさはあるというか、もう少しこう、陰嚢と陰茎の凹凸とかまで再現されていれば、と思わなくもないが、それでもあるとないとでは大違いだろう。よかったよかった。
  

 背面はこう。尻の割れ目もいちおうあるが、それはきちんと隠す主義である。
 とりあえず今回はお試しとして撮影をし、こうして記事内にアップしたが、これも含めこれまで作製報告した分も、彼に穿かせて撮影し直そうと思う。愉しい作業だな。


 上半身もあるので、Tシャツも着せられる。主な用途がショーツのため、腰までのとも迷ったが、オリジナルTシャツ撮影にも使えるのでとてもいい選択だったと思う。ちなみにこれもファルマンのアドバイスによるものだ。「こっちだと大きすぎるかな、腰回りだけのやつのほうがいいかな」と相談したところ、「どうせ買うなら体もあったほうがいいだろ」と即答してくれたのだった。ありがたや。
 しかしながらいざ物が届き、箱から出して部屋で眺めていたら、夕飯の洗い物を終えたファルマンが部屋に入ってきて、これを見るなり「おえっ」と吐き気を催していた。肌色の生々しさとかが、どうしても気持ち悪いらしい。早く慣れてほしい。
 吐き気を催すわりに、名前は付けてきた。「ジョニファー・ロビン」だそう。ジェニファーならぬ、ジョニファー。そして苗字がロビンっぽい。さすがの謎センスだが、購入にあたって並々ならぬ進言を戴いたので、甘んじて受けよう。そしてそのうち「ジョニファー・ロビン」Tシャツを作ろうと思う。
 ちなみに画像のTシャツは、2年くらい前の、第一次ステカ期の終わりに作り、製作報告をしていなかったもの。チンプイロゴTシャツ。
 それにしても、どういうことだろう。ごらんの通り、ごらんになれたということは、画像がアップできたということである。平置きのショーツ画像がNGで、着用姿はいいのか。AI、いったいどういうことなのか。それとも優秀すぎるAIは、マネキンが着用していることを理解し、害のない商品紹介だとでも解釈したのだろうか。この着用姿がアップできなければ、いっそショーツ部門だけ別のブログサービスのブログに移行しようかと思っていたが、手間が省けた。なんか釈然としない気持ちもあるが、まあよかった。