トランプはんこ

 ブログタイトルは「nw」(ヌー)だが、縫物以外のハンドメイド全般をここに記録するのである。
 というわけで消しゴムはんこである。
 先日の米朝首脳会談以来、トランプ大統領に対して心がわりと傾いていて、僕の中でちょっとトランプブームが起っている。それでその日からトランプのサインの練習を始めたのだが、これが簡単かと思いきやなかなか難しい。労働中の休み時間とかもずっと練習していて、僕のノートの紙面はだいぶトランプのサインで埋まってきている。


 ちなみに僕の名誉のために言っておくが、これは練習の初期のほうのもので、今はもちろんこれよりもだいぶ上手になっている。そのことだけは解ってもらいたい。
 たぶん大統領令を連発するトランプ本人よりも、ここ数日は僕のほうがドナルド・トランプのサインを書いていると思う。練習の中で、「dをこうやって、ここからこうTに行くのか」とか、「pの書き順はどうやらこうらしいぞ」とか、トランプ氏の筆順やその意図に思いを馳せることで、だんだん心がトランプ氏と寄り添っていくのを感じる。これをホニャララ効果と言う。なに効果と言うのかさっぱり分からないが、たぶんなんかしらの名前のついた効果だろうと思う。
 それで、手書きのサインは手書きのサインで今後も研鑽を重ねていくつもりなのだけど、それとは別に、せっかく名前なのだから、はんこにするのもおもしろいんじゃないかとふと思いついたのである。日本のはんこ文化に対してあっちのサイン文化があるというのに、そのサインをはんこにするというギャグ。イッツアメリカンジョーク! HAHAHA!
 というわけで彫ったのがこちら。
 

 こちら、つっても、見ての通り、印刷したかのようにきれいに彫れ過ぎてしまっている、もはや消しゴムはんこ特有のあたたかみなど微塵もない、ただのドナルド・トランプのサインである。想像以上に精巧に出来過ぎてしまい、それがなにしろサインであるので、頭の中に「公文書偽造……」というフレーズがよぎりさえした。
 

 このはんこはどう使うか。トランプ氏が腱鞘炎になったときか、あるいは親戚とかに頼まれて大量の色紙を書かなきゃいけないとなったときに、こんな風に使えばいいんだと思う。ま、まさかの和暦。
 どうなんだろう。本当に、サインなので、あんまりおおっぴらにあちこちに捺し過ぎると、怒られたりするのだろうか。怒られるのだとしたら誰から怒られるのだろう。ペンタゴンか。ペンタゴンから俺は叱られるのか。大物になったな。