キャンプのしおり


 これはどのブログに記録するべきなのか、というのをすごく悩んだ結果、ここにした。これは広義のハンドメイドになるのではないか、と考えたからである。
 この夏に島根の実家の面々と開催されるキャンプのしおりである。
 もちろん誰に作成をお願いされたわけでもないのだが(されたら断っている)、作りたくて作った。
 完成したのがこちらである。



 このメンツでキャンプのしおりを作るのなら表紙は「とっとこハム太郎」だな、というのは作ることにしたその瞬間に決まった。なぜか。60オーバーの義父母はもちろん、7歳4歳3歳の3人の子どもたち、僕とファルマン、その3つ下の妹とその夫、そして6つ下の妹、そのすべての年代にとって、ハム太郎は見事なまでに世代ではないからだ。たぶん、いまの20歳前後くらいがど真ん中なんだと思う。だから今回のキャンプの参加者には、ハム太郎が好きだった人、そしてハム太郎がしおりの表紙で喜ぶ人は、ひとりもいない。誰もピンと来ない。だからハム太郎にした。モノクロ印刷をするにあたり、茶色の毛の部分を、あえてこなれない感じで出力されるように工夫した。これは小学校とかで配られるしおりの印刷をイメージしている。


 冊子としての形態は、1枚の紙を8分割し、真ん中の折り目に切り込みを入れ、折り紙のように組み立てる、なに形式と呼ぶのかは知らないが、あのやつである。ちなみにA3の紙を使用したので、8分の1サイズとは言えA6なので、ちょっと大きめのメモ帳、ちょっと大きめのスマホくらいの大きさはある。ちょっとズボンのポケットには入らない、ちょうど不自由なサイズ。



 印刷用の画像で、中身はこのようになっている。開催日、開催場所は、保安上の観点から伏せた。誰がこのブログを読み、誰が当地へ行くというのか、という話ではあるけれど。
 見ていただければわかるように、表紙と裏表紙を除いた6ページのうち、4ページはマイムマイムの踊り方に誌面を割いている。要するにキャンプで踊るマイムマイムをいいものにしたくてしおりを作ったわけである。特に見開きの「われわれはこうおどろう」は、本やCDをたくさん借り漁った日々の成果であり、ファルマンは目にした瞬間に「うわっ……」とドン引きし、まったく文面を読んでくれようとしないのだけど、でも自分が満足したくて作ったので、妻(および親戚)の反応なんてどうでもよくて、とにかく僕は満足している。燃え尽きたと言ってもいい。もう実際にはマイムマイムなんて踊らなくてもいいし、なんならキャンプだってしなくていい。もう十分に愉しんだ。


 でもまあせっかく作ったのだから配ることにして、人数分印刷し、組み立てた。本当は生徒が各自でやるべき作業だが、しょうがないのでひとりでやってやった。感謝してほしいが、でも感謝されたくてやったんじゃない。自分が愉しくてやったんだから別にいい。今日はとっても愉しかったね。明日はもっと愉しくなるよね。ハム太郎。へけっ。