布製クラフト袋

 
 5月の開店以来、トートバッグが大好評を博し続けているPAPAPOKKEに、このたび新商品を出した。紙袋である。でも紙じゃない。布で作った紙袋。PAPAPOKKEを見てもらえば済む話なのだが、販売とは別に製作報告として、こちらにも紹介しておく。
 こういうものである。


 だいぶ前の「暮しの手帖」に紹介されていたもので、一般的に紙で作られるものをわざわざ布で作るのってシャレてていいなあと思い、しかし当時は作る技術がなかったので、祖母に頼んで1枚作ってもらったのだった。
 このたびPAPAPOKKEに出す新商品を考えていて、それのことを思い出し、試しに作ってみたらやっぱりいい感じなので、量産して出品することにした。やってみたら、当時いったいどこにつまずいたのか、というくらい簡単なものだった。なにしろ紙袋の作りをそのまま布で行なうだけなのである。
 口の処理は、三つ折りとか、スナップボタンとか、いろいろ考えたのだが、やっぱりこの製品はシンプルさが身上だろうと思い、極力なにもしないことにした。原反の耳が使えるものはそのまま耳を、使えないものはピンキングばさみで処理している。そして中に物を入れたあとは、適当にクルクルッと折って、木製のピンチ(購入の際は添付いたします)で留める。このざっくばらんさがいいのだ。
 右下に縫い付けたネームだが、これは新しいpapapokkeロゴを、このために消しゴムハンコで彫って作った。これは今後どの商品にも使えるので便利だ。
 そんなわけでこの2週間ほどは、せっせとこれを作っていた。このために買った生地や、もともと持っていた生地など、いろいろ使って、15種、40枚あまりが出来上がった。


 店ではここから3枚を選んでもらい(備考欄に希望の数字を書くシステム)、販売する。お値段は3枚で2200円。送料はレターパック代を少し割引して300円としたので、合計金額はキリのいい2500円である。残布の事情から、1枚や2枚しか作れていない柄というのもあるため、お気に入りのものを手に入れるためには急いだほうがいい。定額給付金も入ったことだし、10セットくらい買って経済を回すのもとてもいいと思う。
 ちなみにminneにアップした写真も含めて、今回の写真はファルマンに撮ってもらった。縫製関係は、アイロン作業も含めて、頼める工程はひとつもないのだが、写真を撮ってもらえるのは助かる。