オリプリショーツ


 ジョニファーは普段どんな姿で部屋に鎮座しているのかと言えば、基本的にショーツ1枚である。そしてそのショーツはどんなものかと言えば、それは時々で違って、撮影をしたとき最後に穿いていたものだったり、あるいは僕の気が向いて「これを穿かせよう」となって穿かせるものだったりする。
 そんなジョニファーに、ちゃんと愛着の抱けるショーツを与えてやりたかった。
 というわけで作ったのがこちらである。
 

 ジョニファー・ロビン専用ショーツ。専用ショーツといってもロゴが入っているだけで、もちろん僕が穿くこともできる。気が向いたらジョニファーから奪って穿くこともあるだろう。文字は手書きかと思われるかもしれないが、フォントである。手書きサイン風のフォントがいいなあと思い、見つけ出したもの。なかなかいい。それをステカでアイロンシートを切ってもらい、綿100%のニット生地に貼り付け、ショーツに仕立てた次第である。なかなか手が掛かっているのだ。
 ショーツにアイロンシートという展開は、前々から考えていた。なにぶん手に入るニット生地の種類も限られているので、そうなれば次に考えられる展開はこれだろう、と。そのために「インナー作りにおすすめです」と説明にあった生地を、前回のネット注文の際に多めに購入していた。
 そして生地を多めに購入し、久しぶりにステカを稼働させたからには、ジョニファー・ロビン専用ショーツだけで済ますはずがない。まとめて作ったので、紹介していく。いつかインスタグラムにも登場するだろうが、インスタグラムはこれまでに作った分で余裕で年内の投稿がまかなえてしまうため、順番を待っていたらいつになるか分からないのだ。
 というわけで1枚目はこちら。


 ここがマリモッコトピア。
 みなさんマリモッコトピア、覚えていますか。ちんこがしたいと思うあらゆることが許され、ちんこが本当にのびのび暮せる夢の世界、マリモッコトピア。そんな場所はいったいどこにあるのかと思っていたら、ここだったんですね。ショーツの中こそが僕のマリモッコトピアだったんだ、という、ある種の感動作だ。
 マリモッコトピアという言葉は、Tシャツ作りのときにも使いたい気持ちがあったが、しかしやはり「まりもっこ」の時点でなんとなく下ネタであることが窺えてしまうと思い、自重していた。しかしTシャツでは自重する必要があったが、ショーツならばなんの問題もない。オリジナルデザインのショーツには、そういう利点がある、と思った。
 続いてこちら。


 発達したPC筋。
 以前おなじようなコンセプトのTシャツを作ったことがあったが、やはりPC筋のことを謳うならば、ショーツのほうがふさわしい。PC筋の発達は、すなわち勃起力の強化に他ならないので、とてもショーツに適した文面であると思う。
 続いてこちら。


 男性性。
 男性性という意味の単語をプリントしたショーツを作ろうと思い、翻訳にかけたら、これが出てきた。ふたたびこれを和訳したところ、「男らしさ」という訳が出てきて、うーん、男性性と男らしさは、微妙に違うんだけどなあ、と思いつつも採用した。ちなみにジェンダー的なことがややこしくなった現代、日本と同じく、もといあちらは日本よりもおそらくはるかに明確に、この言葉は使われなくなってきているらしい。そういうことを聞くと、「なにを!」となって、逆に使いたくなる。というわけで力強いフォントで、女の子みたいなショーツにプリントしてやったぜ。ワイルドだろう。
 続いてこちら。

 

 この膨らみはなんでもできる証拠である。
 「魔女っ子メグちゃん」の歌詞に、「ふたつの胸の膨らみは なんでもできる証拠なの」というのがあり、そんなこと言ったら俺の膨らみだってそうだよ、と思ってデザインした。翻訳サービスを頼っているので、言い回しが正確かどうかは判らない。「ふたつの胸」に対抗し、「ふたつの玉と1本の棒のふくらみは……」と当初はしようと思ったのだが、ぐちゃぐちゃするので簡潔にした。まあ正解だったと思う。
 続いてはこちら。


 女の子のいちばんの性感帯は頭の中にある。
 座右の銘というわけではないが、好きな言葉四天王くらいには確実に入ってくるだろう、この言葉。大昔に読んだエロ小説のあとがきに書いてあったのだよな。こうして改めて触れるにつけ、しみじみといい言葉だと思う。性感帯は「erogenous zone」だそうで、そうなんだ、普通にこういう言葉ってeroで始まるんだ、と勉強になった。フォントかわいい。
 続いてこちら。
 

 肉棒。
 だいぶストレートだ。インスタグラムで陰茎のことを肉棒と呼んでいて、言葉が身近だったのと、アルファベットで「NIKUBO」とすると、なんかおしゃれっぽいというか、ブランドロゴっぽいというか、北欧のオシャレ雑貨ブランドです、なんて言われたら信じてしまいそうな感じがある気がして、作った。作った結果、でもやっぱり肉棒は肉棒だな、と思った。ショーツに肉棒とプリントされている、というのはすごくおもしろいけど。
 続いてこちら。ラスト。


 フェラして!
 以前「BUNS SEIN!」に記したが、幼児向けのTシャツで、「DAKKO SHITE!」と大きくプリントされているものがあって、かわいらしいと評判だったので、じゃあ俺は「FELLA SHITE!」Tシャツを着て街を歩きたいよ、と思ったのだが、さすがに公序良俗的に問題があるだろうと判断して我慢していた。しかしそれも、ショーツならいい。いいというか、ショーツが正解だったのだ。Tシャツにそう書いてあったって、胸にちんこはないですからね。幼児のそれにインスパイアされて作ったため、文字に無邪気さがある。しょうがないなあ、と母性本能で受け入れてくれるのではないか、という気がする。
 とりあえず現時点で作ったのは以上である。公衆の面前に晒すわけではないからショーツなら下ネタも許されると考えて作ったわけだが、最後の2枚なんかは、洗濯で干して子どもの目に触れるだけでもあまりよろしくないような気がしてきた。洗濯できないなら穿けないじゃないか。どうしたものかな。あとTシャツと違い、ショーツの、それも尻の部分というのは、大いに擦れる部分なので、プリントシートの耐久性はどうなのかな、と思う。ちょっと穏和な文面のやつを穿いて実験してみることにする。問題なさそうだったらもっといっぱい作ろう。めっちゃ愉しいですよ、この行為! なんだろうね、この行為。