ショーツを手作りし、さらにそこへアイロンシートでオリジナルのデザイン(主にちんこ関連のフレーズ)を施すという、あまり他の人と被らないだろう趣味が、僕にはあります。今日はそれの第2弾の作品群を紹介したいと思います(インスタグラムは丁寧語でキャプションを書いているため、ショーツの話題は丁寧語になりがちというパピロウあるある)。
まずはこちら。
ともだちんこ。
2019年のcozy ripple名言・流行語大賞のノミネート語でもあるのだけど、小林よしのり著「おぼっちゃまくん」の主人公、御坊茶魔のギャグ「ともだちんこ」は、英訳版では「friendshipenis」になる、というのを知ったときはとても感動した。
Tシャツに盛んにアイロンプリントをしていた時期、「ともだちんこ」と胸に大きく記して街を歩くわけにはいかないが、「friendshipenis」ならいいのではないか、と思ったりもしたが、でもなあ、やっぱりペニスだもんなあ、と自重していた。それが今回、ショーツでこういうことをするようになったことで、ようやく実現できた。ショーツならなんの問題もない。むしろ正しく、感動的でさえある。そうだ、我々は、これは、フレンドシッペニスだ。
続いてこちら。
亀頭は友達! 怖くないよ!
引き続き、こちらは2016年の大賞ノミネート語。フレンド繋がりでもある。読んでいた本に書かれていた、「友達は自分を映す鏡」というフレーズに、当時からもちろん友達のいなかった僕は強いショックを受け、鏡と言えば亀頭だから(ここに論理の飛躍は一切ない)、これにより「友達」と「鏡」と「亀頭」はイコールで結ばれることとなり、いないと思っていた友達はここにいたんだ! ずっと一緒にいたんだ! という感動の結末を迎えた。原作は言うまでもなく「キャプテン翼」。
文字数的にはこれでいいが、音的には「A FRIEND」としたほうが、「AFRAID」とうまく音が似て、よかったような気もする。そんな詩的なこだわりもしたりするのか。
続いてこちら。
むいむいしてよ!
読んでいたエロ小説で、仮性包茎の主人公が、女の子に勃起したちんこを突き出し、「むいむいしてよ!」と懇願する場面があり、勃起してなお包皮が被っているなんて状態が(真性包茎である場合を除いて)果たしてあるだろうか、なにぶんエロ小説の主人公なので、一方でそのちんこは巨大という描写もあり、ちょっといろいろ不自然な気がしないでもないのだが、でも自力で(味気なく)剥けがちな包皮を、あえて女の子に世話してもらう、というところに情趣があるので、その演出ということなのだろうな、と理解している。あるいはこの主人公のように、女の子に包皮を剥いてもらうということでなくても、勃起して包皮が剥けるような悦びを与えてほしい、「剥けてしまわせろよ」という語訳でもいい。どちらにせよ、ちんこを収めている布にプリントされて然るべき内容であると思う。
続いてこちら。
太く、長く、硬い。
何センチだ何センチだと男たちは競い合うけれど、長さよりも太さが大事だし、さらに言えば硬さがいちばん重要だ、なんてことが言われる。でも人それぞれ、場面それぞれだと思う。そうやって硬さを貴ぶ論調の際、女の子は長さなんて実は気にしていない、なんてことが言われるけれど、果たしてそうだろうか。ちんこって、そんな、入れ心地だけのものではないだろう。硬さだけを求めるのなら、然るべき工業製品があるわけで、やはりちんこは、自分が相対するちんこは、長さのある、威容の優れたものであってほしいに決まっている。そういう意味で、この3要素は並列だ。すべて大事。そしてこのショーツの中身は、それを全て高い水準で満たしておりますよ、と。
続いてこちら。
小生には窮屈すぎる!
あの定番フレーズがとうとうロゴに。なにしろこの文言はこういう、ちんこをすっぽり収める系商品のレビュー欄で散見されるものなので、それが製品にプリントされている、というのはとてもおもしろいと思う。実際、小生にはちょっとだけ窮屈である。だが今年のノミネート語にあったように、「小生に窮屈くらいでちょうどいい」のである。フロント部に余裕のあるショーツほど哀しいものはない。大きく作ろうと思えば作れる。でも作らない。それに対して「窮屈すぎる!」と文句を言う。それでいいんだ。それがいいんだ。
続いてこちら。
大きすぎるっていうのも良し悪しなんだぜ。
これは本当にそう。大きいことで嬉しい思いをすることもあるが、フロント部分が窮屈だったり、空を飛べなかったり、不便なこともある。でもまあ、大きく生まれた以上、そのどちらもを受け入れて生きていくしかないんですけどね……。この「……」の憂いがいい。「良し悪し」を翻訳にかけたら「GOOD AND BAD」とだいぶそのまま出てきて、とてもおもしろいと思った。今回の中でこれがいちばんくだらないと思う。
あとこちらは毛色が違うのだが、こちらとこちら。
冬になり、半袖の「After swimming」Tシャツが着られなくなったので、ショーツでも作ってみた。冬でTシャツを着られないので作ったが、夏でもこのショーツは穿けるので、だとすれば来夏は上も下も「After swimming」ということになる。併せて「After Sauna」も作った。最近サウナハットを被っている人をよく見るようになったが、僕はサウナハットは趣味じゃなく(しゃらくさいから)、タオル被り派である。その代わりというわけではないが、サウナ(後)ショーツを作った。サウナ後に穿こうと思う。
そして、こうして「After swimming」と「After Sauna」のショーツを作ったとなると、そのどちらもがあるおろち湯ったり館に行った場合は、事後にどちらを穿けばいいのか、という問題が出てくる。だいぶ特殊性の高い問題であると思う。この解決法について少しだけ考え、答えを出した。今回は思いが至らなくて作らなかったが、「After Orochi」のショーツを作ればいいのだ。おろち湯ったり館後、専用ショーツ。ニッチすぎて最高すぎる。