子どものキャスケットを新しく作った。前回の、元素記号の生地と、森の動物たちの生地のものが、確認したところ2022年の秋口だったので、そうなのか、もう1年半前になるのか。月日はや! いつまでも幼く無垢であればいいものを。
今回作ることにしたのは、ポルガはそうでもないのだけど、ピイガはなにしろ平日も被るので劣化が激しく、さらには「少しサイズがきつくなってきた」とも言うので、ならばもう新しく作るしかあるまい、となったのだった。とは言え、そういう話になってからしばらく、実際に作りはじめるきっかけが掴めずにいたのだけど、4月の岡山行きの際、ニット生地を目的に行ったイオン倉敷のパンドラハウスにて、ポルガにぴったりの生地を見つけ、それを購入したところから、本来の主目的であったピイガの帽子ための生地もネットで注文し、ようやく製作に取り掛かったのだった。ネットは店頭よりもさまざまな生地の選択肢があってもちろんいいのだけれど、自ら強い意志を持って買おうとしないと、なかなか話が始まらない。それに対してお店というのは、通りかかっただけで、買うべきものが向こうから視界に飛び込んでくるので、それほどでもなかった意欲が一気にかき立てられたりする。これは本でもまったく同じなんだよな、などと思う。実店舗というのはやはり尊い。
というわけでまずは、この生地でポルガの帽子を作らねばならない、という使命感を与えらえた生地で作った、ポルガの帽子から。こちらである。
頭頂部の梵天は、やはりどうしたってこれだろうということで、ツタンカーメンの部分を切り取って包んだ。このような形になっても威厳に満ち溢れているのは、さすが大エジプトの少年王だと言わざるを得ない。
キーボード柄。微妙にカラフル。元素記号と一緒で、配置は適当らしい。なにを作るのに適した柄なのかと考えたとき、子どものキャスケットというのがだいぶ上位でしっくり来るような、いい具合のおどけ方をしたデザインだと思う。ピイガも最近それなりにキーボードを打ったりするので、これなんていいんじゃないかとお伺いを立てたら、本人も気に入ったようなのでこれにした。
頭頂部はBack Spaceキー。ピイガの身長が低く、よく目に入るので、思わず押したくなり、親にも、姉にも、そしてクラスメイトにもよく押されるそうだ。かわいい。
子ども、なんだかんだで長く、手作りのものを身に着けてくれるので嬉しい。