年末年始に取り掛かっていたスイムウェア群が、ようやく完成したのだった。なにしろ30枚くらいを同時進行でやっていたので、だいぶ時間が掛かった。
なぜ30枚も作ることにしたかと言えば、Yahoo!フリマで販売を始める前、注文した生地で本当に自分用の1枚しか作らなかった時代の生地というのが実はだいぶあり、年末に生地の在庫整理した際、これらの生地で作れるだけのスイムウェアを作り、いっそなくしてしまおうと思い立ったからである。
創成期に買った生地なので、最近注文しているものと、少し違う組成のものだ。もちろん2wayではあるのだけど、こちらの生地のほうが若干硬い。横の伸びはそう変わらないのだが、縦の伸びが小さい(そのため型紙を縦方向だけ少し長くしている)。しかし言い方を変えれば、しっかりしている。どちらがいいとか悪いとかではない。これは好みの問題だと思う。いつもの生地のやわらかさ、それによって発生する浮遊感のようなものもいいし、今回の旧生地のきっちりとしたホールド感、性器が収まるべき場所に収まるべき形で収まる感じもまたいい。どっちも買って、その違いを実際に金玉肉袋で味わったらいいんだと思う。
ちなみに年末年始はこの生地での製作ばかりをしていたわけではなく、新しく購入した生地でも同時に作っていた。しかしそれまでいっぺんに載せるとあまりにも数が多くなってしまうので、そちらはまた別の記事ということにしようと思う。
というわけで早速紹介してゆく。1枚目。
こちらは、「オリエンタル」というテーマの販売ページにあったので、まあオリエンタルなんだと思う。トルコとかそこらへんの感じか。ロングスカートの、全面がこれだとさすがにくどいから、切り替えの一部分とかでこんな柄物が入っていると素敵なんじゃないかと思う。そんな生地のスイムウェアだ。中央の柄合わせが、縫いそのものはピタッとできているが、この出方が正解なのかどうかは分からない。たぶん正解などないのだ。
2枚目。
こちらは幾何学柄。別にそういう意図で注文したわけではなかったが、作ってみたら、わりとスイムウェアとしてしっくり来る感じで、そう言えば女性水泳コーチの競泳水着ってこんなんだったりするよな、みたいな柄だと思った。わりとかっこいい。
3枚目。 こちらはスイムウェアというより、水棲生物としての自覚が強まってしまったスイマー用。うろこ柄。イメージは人魚だろう。色味もとてもファンシー。なので紐も調子に乗って薄むらさきにしてみた。穿いてるとけっこう愉しいのでおすすめ。
4枚目。 人魚の次は金魚。黒地にかなり大胆な金魚のイラスト。黒がキパッとただの黒なのが、潔くていい。ともすれば反社的な威圧感を醸し出しそうな気配もあり、穿く人を選ぶかもしれない。
5枚目。
色味としては4枚目とも近いが、こちらは小花柄なので誰でも安心して穿けると思う。ただしわりと荒っぽいタッチの花の絵なので、ちょっとエグみがあり、内臓めいた感じも若干ある。プライベートゾーンが内臓っぽい柄、というのもオツだと思う。
6枚目。
7枚目。
北欧柄。柄も色味も、なんかハッとする感じ。そんなスイムウェア、ありなんだ、と思う。人が穿いていたらたぶん羨むと思う。羨むくらいなら買えばいい。
8枚目。
販売ページのテーマは「エスニック」。エスニックという言葉が具体的にどういう定義なのかは分からないが、なんとなく南米っぽいと言うか、チチカカっぽいかな、という感じがある。複雑な柄だが、柄合わせがばっちり決まった。
9枚目。 10枚目。
タータンチェック柄。上品。英国の寄宿学校の生徒たちが穿くスイムウェアは、たぶんこんな柄。そしてたぶん、こんなには股間が突き出していない。あとこれは裁断時に若干計算したが、真正面の、肉棒が当たる部分が目立つような配色にできてよかった。
以上である。使いあぐねていた生地たちが日の目を見て嬉しい。順次出品していく。